カウンセリング・相談でPDCAサイクルの話が出ることも
こんにちは。札幌のカウンセリング・職場の悩み相談ムーアです。
新年が始まり、ムーアでも目標を立てて2021年スタート致しました。
その中で、新年の目標はPDCAサイクルで回すことをお勧めしていますが、日々のお仕事を上司から言われ、PDCAサイクルで取り組んでいたとしたら、あなたはPDCAサイクルに潰される可能性が・・・
カウンセリングで、PDCAサイクルをうまく運用出来ず上司に怒られるという相談がよく寄せられます。真面目な上司ほどPDCAサイクルを強要してくるケースが多い様です。上司は結果を出しやすいPDCAサイクルですが、作業している人が運用すると時間を取られすぎてしまい余裕がなくなってしまう事も。
PDCAサイクルの使い方を間違えると・・・
少し前まで、PDCAサイクルを職場で推奨しているところが多くありました。PDCAサイクルが有名になったので、様々な職場で導入されていきましたが、PDCAサイクルを理解して導入に至った職場は意外と少なかった印象です。
このPDCAサイクルは、理にかなっているため世の中に幅広く知られることになったのですが、有名になったがためにどの仕事にも用いられるケースが出てきてしまいました。
日々の仕事にPDCAサイクルは効果的?
PDCAサイクルを使うときに、絶対に避けて欲しいのが日々の仕事にPDCAサイクルを用いることです。
朝、1日の仕事をプランを立てて、実行し、チェック、そしてアクション!
・・・
ToDoリストで充分ではないでしょうか。
PDCAで例えると、「チェック」と「アクション」だけで日々の仕事は充分です。
プランを立ててサイクルで回すのは、ハッキリっと言って時間の無駄です。
目の前の仕事をプラン立てないと管理できない場合は、仕事量が多すぎる可能性があります。(これもまた、生産性が落ちてくるのでフォローしてもらうなどが必要です。)
日々の仕事は、長期計画に基づき進められます。
長期計画はPDCAサイクルで回すことは理にかなっているのですが、日々の仕事までPDCAで回すと時間がもったいない。
管理職は、長期計画を把握するためにPDCAサイクルで考えることが多いのですが、それを日々の作業をする社員やスタッフに求めるとスタッフは考えることに時間を取られてしまい、作業が進みません。
もし、PDCAサイクルを日々の仕事(短期の仕事)で運用している場合は、時間をロスしている可能性が高いです。
PDCAサイクルを今も運用していることで、時間が足りないと感じる場合はCとAだけで運用してみてください。きっと結果(やること)は変わらないと思います。「問題点をチェックして動く」これだけで日々の仕事は充分なのです。
ただ、管理職は別です。長期の目標に対して日々の仕事を振り分けるのですから、目の前の問題だけをチェックするだけでは、管理していることになりません。
そのため、日々の作業にPDCAを取り入れ頑張ることで、頑張っているのに時間がかかり過ぎてしまい評価が遅くなってしまうケースがあり、逆に管理職が日々の仕事をチェックとアクションだけで動くと長期目標を見据えていないと評価を下げる結果になることもあるのです。
PDCAサイクルは、長期目標に向いている仕組みなのでもし日々の仕事で運用している場合は、少し簡素化してみると時間を作ることが出来て作業が進み評価が見直されるというケースもあるので試してみてください。
まとめ
日々の作業は「チェック」と「アクション」
長期目標は「PDCAサイクル」で回すのが理想的。
スタッフは「チェック」と「アクション」で生産力をあげ
管理職は「PDCAサイクル」で長期目標の進捗を把握
それぞれの立場で役割が変わります。PDCAサイクルが理にかなっているからといって、短期の仕事に導入してしまってはデメリット(時間の無駄)となってしまうのでご注意ください。
立場に合わせたやり方を実施することで、お仕事の評価も変わってくることもあるのです。